紙管(紙筒)・紙容器(パッケージ)メーカーの老舗です。

 紙管とは

一般の方はあまり聞きなれない言葉と思いますが「紙管」とは何かについて説明します。

読み方

文字通り"紙"で作られた"管"(くだ)のことで、「しかん」と読みます。
紙筒(かみづつ)と呼ばれることもあります。("しとう"と呼ばれる場合もあります)
また、巻取り用の芯として使われる場合、巻芯(マキシン)と呼ばれることもあります。

規格(サイズ)

紙管(紙筒)には一般的な規格(サイズ)というものは存在しません。
用途に合わせて内径・厚み・長さの組み合わせで様々なサイズが存在しています。
ただし、一般的な規格はないものの、各社ごとで規格としている扱っている場合はあります。
例えば、インチサイズの内径が比較的多く作られていますので、インチサイズを規格品として扱うことがあります。
「1インチ = 25.4mm」であるため、3インチであれば76.2mmといったサイズになります。
しかし、「3インチ = 76.2mm」とする場合もあれば、端数を丸めて「76.0mm」とする場合もあります。
また、紙管を差し込む芯が76.2mmの場合、紙管は一回り大きいサイズ(76.4mm程度)となる場合もあります。
このため、単純に〇インチと言っても、多少の前後があり、注意が必要です。
いずれにしても、厚み・長さについては用途ごとに生産する必要があるため、規格化は難しいのが現状です。

サイズの記載

紙管のサイズは多くの場合、「内径×厚み×長さ(高さ)」で記載されます。
ただし、内径×長さ×厚みの順で記載することもあるようです。
(例) Φ76.2×5×1000

単位が記載されていない場合は、基本的にmmと考えて問題ないと思います。
内径の前にはφ(パイ or ファイ)という記号が記載されていますが、これは円の直径を表す記号です。
「内径 + 厚み + 厚み」が外径となるため、外径については通常記載しません。

用途

用途は多種多様ですが一般的には、紙・フィルム・テープ・繊維・金属などの巻取り用の芯として使われます。
トイレットペーパーの芯や、ガムテープの芯が例としては分かりやすいかと思います。
その他、紙管を加工して容器(パッケージ)として利用したり、組み立ててラックにするなど様々な用途で使われています。
※詳細については、「紙管(紙筒)の用途」をご覧ください。

特性

上述の通り、巻芯は紙以外にも、鉄・プラスチック・樹脂などの素材で作られたものがあります。
紙管の特徴は以下の通りです。
  1. 焼却性に優れている。
  2. リサイクル可能で環境に優しい。
  3. 衝撃に強く復元力がある。
  4. 軽量で取扱が容易である。
  5. 紙であるため割れない。

製造工程

鉄の棒に原紙といわれる紙を何層にも巻きつけることで作られます。
※「紙管(紙筒)の製造工程」でも写真付きで紹介していますのでご覧ください。

紙管 | 紙筒

紙容器 | パッケージ

↑ PAGE TOP